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民法改正運動の展開 - 2003年前半 統一地方選候補へのアンケート |
2003年は、統一地方選の年、ということで、 知事選の行なわれる都道府県も、たくさんあります。 これにさきだって、民法改正情報ネットワーク(mネット)では、 都道府県知事選の候補者に、民法改正についての賛否を問う アンケートを行なったのでした。 設問の内容は、ごくオーソドックスで、 民法改正の内容4つについて、賛成か反対かを訊き、 さらにあれば自由に意見を書いていただくというものです。 つぎのページに、設問と各候補者の回答が載せられています。 (ついでですが、女性なのに、性別欄が 「男」となっているところが、何か所かありますね。) http://www.ne.jp/asahi/m/net/anc.web030430.htm 回答は、民法改正に賛成が多く、全体的に「○」が多めですし、 民法改正や、男女共同参画に理解をしめす候補者も、多くなっています。 ていねいに返事をするのは、熱心に賛成しているでしょうし、 反対のかたは、返事をしたがらないのが、 こうした場合の相場なので、ある意味当然とも言えますが。
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期限中に回答した26人のうち25人は、民法改正に賛成でした。 ただひとり、神奈川県知事候補の、松沢成文氏だけが、 反対とお答えしているのが、注目を惹いてしまいます。 選択別姓を含めた問2の4法案も、「検討が必要」などと回答しています。 よくわからないのが、問4の自由意見のお答えです。 「(1)雇用平等の推進 (2)配偶者等からの暴力対策強化 (3)男女平等のための民法改正が必要であれば問題定義を行う」だそうです。 (1)と(2)は、納得できるのですが、(3)はいったいどんな 「問題定義」をしようというのでしょうか? 「男女平等のため」だと、なにか問題があるようです。 男女雇用均等法とか、DVのような暴力については、理解があるようですが、 それでも本質的な男女平等には、反対だったりするのでしょうか? あきれてしまうというより、なにを考えているのか不可解です。 2003年2月7日号の『婦人公論』の、「井戸端会議」のコーナーで、 選択別姓の座談会が載せられているのですが、 ここで福島瑞穂氏が、こんなことをお話しています。 ======== 国会に提出される法案というのは、三つに分類できると思うんです。 一つは、被害者がいる法律、これはわりと通りやすい。 ドメスティック・バイオレンス、自動虐待、ストーカーとか。 刑事関連の法案ですね。 あと二つは、わりと抽象的で行政法に関するもの。 一つは国に対するもの。 これも「被害者」がいる。 そして、もう一つが、男から見て「女は生意気」路線の法案。 これがなかなか通らないんですよね(笑)。 夫婦別姓問題はそのように見えてしまっているところがあるんですよ。 ======== 松沢成文氏の考えも、もしかすると、こうなのかもしれないです。 (2)のような配偶者からの暴力は、まさしく刑事関連ですし、 あきらかな被害者がいるので、よく理解できるのでしょう。 また、(1)の雇用均等のようなものも、「国に対するもの」で、 被害者が想定できて、わりあい理解もできるのだと思います。 そして、(3)の民法改正や、選択別姓なんてのは、 「女は生意気」路線に、しっかり見えるのだと思います。 「男女平等のため」なら「問題定義を行う」などと言っているのは、 「なまいきな女は、だまって見すごすわけにいかないので、ものもうす」 ということではないかと、わたしは想像するのでした。 |
もうひとり、わからないのが、東京都知事選候補の石原慎太郎氏です。 なにを思ったのか、選挙が終わってから、回答をよこしたのでした。 それも、なにか書いてあるならともかく、無回答だったのです。 イシハラ慎太郎は、民法改正には、まったく不熱心で、 選択別姓は、「時期尚早」などと言って、反対しています。 ジェンダー政策も、「ジェンダーフリー」という語を使わせなかったり、 上野千鶴子氏の講演に反対したりと、バックラッシュレベルです。 「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア」発言を ご存知のかたも多いと思いますが、そもそもが女性に対して差別的です。 ほかにも、石原慎太郎氏は、男女共同参画関係の部署に、 予算をぜんぜんまわさないので、悲惨な状態になっているとも聞いています。 対立候補の、樋口恵子氏の自由意見の欄でも、つぎのように言われています。 ======== 東京都女性問題協議会会長として男女平等参画条例案骨子を 石原知事に提出したが、それらが石原都政の元で ないがしろにされつつあることを、どうしても阻止したい。 ======== めんどうだから、まともに返事をしなかったのだとは思いますが、 選挙が終わってから、わざわざ白紙の回答を送るのは、よくわからないです。 イシハラ慎太郎というのは、案外小心者らしいので、 正直に書くと印象を悪くして、選挙に差し支えるとでも思ったので、 当選が決まって、もうだいじょうぶになってから返事をした、 ということなのかな、なんて、邪推したりもしています。 ところで、有名な泡沫候補(失礼!)の、ドクター中松氏も、 まじめに回答していて、すべての項目に賛成していらっしゃります。 ドクター中松氏は、あやしげなエンジンを「発明」したりと、 にせ科学批判をなさるかたのあいだで、とんでもない人として よく知られているのですが、民法改正とか、選択別姓といったことは、 ごくまともな感覚をお持ちのようです。 |
参考文献、資料
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