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民法改正運動の展開 - 2002年前半(1) 市民活動家たちの反対派対策 |
「反対派の抵抗」では、集団ヒステリーとでも言うべき 反対派の実態のお話をしたのでした。 推進派の市民団体は、これをどう受け止めているかというと、 あのようなすさまじい状況を見ても、 反対派は説得できないとは、ほとんど考えていないようなのです。 自分たちが粘り強く、別姓の必要性を伝えれば、 どんな反対派でも、いずれ理解するようになると、 あいかわらず、信じているのでした。 前のページの最後でお話した、わたしが効果的と考えている 反対派対策についても、市民団体のかたたちは、 なぜか、いさぎよしとしないみたいなのです。 せっかく、あちらから差し出された「格好の隙」に 便乗しないだけでも、じゅうぶん愚策だと思いますが、 それだけではないようです。 http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=141423&log=20020425 ======== このような反対活動を「行き過ぎ」とか「異常」とか批判することは簡単である。 だが、考えて見れば、有権者が政治家に対して 自分の要望を伝えるのは当たり前のことである。 ======== 反対派の活動の異常さは、当然批判されることでしょう。 それを、「当たり前のこと」と免罪し、必要なはずの批判まで、 「簡単である」と、好ましくないかのように見なして、 封じてしまうのは、彼ら反対派の活動を、 やりやすくすることになって、かえって悪影響でしょう。 それなら、市民団体の人たちは、 どうするのがよいと、言いたいのかというと、 賛成派、推進派が、もっと声をあげればよいとお考えのようです。 反対派以上に、自分たちの声を、政治家たちに伝えれば、 民主主義の原理で、声の大きくなった自分たちの要求が、 受け入れられると、信じているみたいです。 ======== 私はむしろ、賛成派が寡黙に過ぎるのだと思う。 世間には「放っておけば自然に通る」と思っている人が多過ぎはしないだろうか? 昨年8月の世論調査によれば、自分自身別姓にすることを希望している人は7%強。 全有権者を6000万人とすれば、420万人もいるのである。 この内の半分でも、与党議員に対して明確な意志表示をしていれば、 賛成派議員だって、ここまで苦労しなくて済むはずなのである。 ======== このあと、インターネットの普及で、 一般市民が、政治家へ要望を伝えるのが簡単になった、 といったことが、続けて書かれているのでした。 議員たちが、圧力団体からとわかる、反対派の送ってよこした、 大量FAXその他を見て、「反対派のほうが多い」などと単純に信じて、 多数決をしているとは、わたしには、とても思えないです。 また、賛成派が、反対派の「声」を上回るくらい 声を届けたくらいで、「賛成の数が多くなったから」と言って、 貴重な支持基盤の意向に、反したことをするとも考えにくいです。 この期におよんで、市民団体のかたたちの考えは、 ナイーブすぎるとしか思えないです。 |
このあたりは、わたしの邪推ですが、もしかすると、 「いままでは、みんなだまっていたから、選択別姓は実現しなかった。 でも、自分たちが声を挙げたから、政治が動いて、 選択別姓が実現したのです!」のようにでも、 市民活動家たちは、信じたいものかもしれないです。 口では「実践的」を標榜している人たちですが、 自分たちの政治意識の高さを、実感したいという、 「ドグマ(教条思考)」が、そこにはあるのかもしれないです。 そして、「声をあげたものの意見だけが届いて、 その意向が反映される。だまっていたら、 いないのと同じ扱いになって、無視されてもとうぜん。」といった、 「民主社会のきびしい現実」を、自分たちの信念の 「理由づけ」に使ってくるのでしょう。 日本人は、政治参加となると、 「欧米の民主国家の市民は、もっと積極的に声をあげたり 動いたりしているのに、自分たちは、だまっていて、 だれかに解決してもらうのを、待っていることが多い」と、 思っているかたも、いらっしゃるだろうと思います。 市民団体の手口は、こうした、日本人の政治コンプレックスを たくみについているとも言えるでしょう。 それに、政治活動にかかわりたいと思うくらい、 熱心なかたは、苗字のことで、家族や身内、 あるいは会社など、まわりの人たちの無理解にあって、 理不尽な思いをしてきたかたが、多くなっています。 こうした屈折があるので、選択別姓が認められないのは、 いまだ社会の中に必要性が伝わっていなからだと、 実感させてしまうところがあるのでしょう。 そして、わたしたちは、もっと声をあげる必要があるのだ、 という思いに、駆り立ててしまうもののようです。 いずれにせよ、市民団体の人たちに言わせれば、 まだまだ、これからといった感じです。 反対派は説得不能と考えるなど、民法改正をあきらめたに等しく、 もってのほかと言わんばかりの調子です。 水島議員の、法務委員会での質議の中に、 ======== 市民運動をされている方たちも運動論の焦点をどこに置くべきか ということでずっと悩んでいらっしゃるわけですけれども ======== というくだりがあります。 しかし、わたしの見たかぎりでは、 それほど意見はわかれてないように思います。 大多数の人たちは、自民党の推進派を推し、 反対派議員の説得と、中間派議員の理解を得るという、 活動を続けることで、まもなく実現するという考えのほうを、 支持しているようでした。 |
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