| トップページ > 民法改正運動の展開 |
|
民法改正運動の展開 - 2005年 選択別姓の院内集会 |
第1回院内集会(1)
04年の12月になると、選択別姓の市民団体「実現協議会」は、 議員会館で、国会議員を招いて、院内集会を開くことにしました。 衆議院議員会館における「院内集会」のお知らせ(12月6日) 〜院内集会特集号〜集会のご報告(12月17日) 与党議員でなければ、選択別姓法案は実現しない、 野党は法案提出しても相手にされないので、無意味な存在と考えている、 市民団体ですから、とうぜんながら、対象は与党(自民、公明)の議員です。 ======== 同棲や事実婚ではなく法律婚を望む国民の声を 与党議員の先生方にお伝えするため、院内集会を開催致します。 ========(12月6日) 会の公開メールマガジンでも、案内を流していて、第1回は12月7日です。 この集会は、これからも、2-3か月ごとに開く予定で、 定期的に行なうことで、選択別姓の必要性を示し、 与党議員を動かして、法律改正の気運を高めようということのようです。 院内集会のあとの報告も、後日メールマガジンでありました。 ======== かつてはこういう趣旨の市民団体の集会というと野党議員が多数出席し 「自民党が悪い」という主張が繰り返されていたのを 記憶している方も少なくないかも知れません。 しかし、今回は議員本人及び代理出席の与党国会議員が15名に上り、 数年前とは隔世の感がありました。 むしろ、自民党議員の口から「まだ通せないことを申し訳なく思う」 という発言まで飛び出すほどで、夫婦別姓選択制が 「ふつうの選択」であることが根付いてきていることを感じさせられました。 ========(12月17日) 自民党の議員にも、これだけ熱心なかたがいらして、 実現に向けての道は明るいという調子です。 野党は他人のせいにするばかりだが、自民党の議員は、 とても前向きに考えていると、言いたげにも聞こえます。 「数年前とは隔世の感がありました」とも、書いていますが、 「数年前」の2001-02年ごろも、自民党内で理解している議員は、 すでにこれくらいいましたし、それゆえ、当時活躍していた市民団体の、 「氏名の会」の関心は、自民党に向かっていたのでした。 すくなくとも、ここ数年くらいは、状況はほとんど同じですので、 これを見て誤解なさらないよう、注意してください。 法務部会で騒ぐ、頑迷きわまりない反対派の抵抗は、 いかんともしがたいのか、そうした事実があることは書いています。 ところが、伝聞調になっていて、どこか遠回しな感じがします。 ======== さらにはどんな説得しても聞く耳をもたないというような 確信的反対議員も存在するようです。 そういう議員は自民党法務部会が別姓を議題に開催されると、 ここぞとばかりに出掛けて行って、1も2もなく、 とにかく反対と叫び続けるそうです。(この「叫ぶ」というのは 文字通り大声でわめきちらすという意味です。) ========(12月17日) 自民党にお願いしないと、選択別姓は実現しないというので、 自民党は、選択別姓に一生懸命取り組んでいると、参加者たちに印象づけ、 そのために、自民党の具合の悪い内情は、あまり知らせたくないという、 「氏名の会」以来の姿勢は、まだまだ残っているようです。 |
第1回院内集会(2)
メールマガジンには、院内集会のプログラムも載せられているので、 それも、こちらで、ご紹介しておきましょう。 小宮山洋子議員と、福島瑞穂議員が、例外的に野党から参加していますが、 あとは、自民と公明の議員のラインナップです。
|
第2回院内集会(1)
2回目の院内集会は、05年の2月22日にありました。 2月26日のメールマガジンには、参加議員のリストがあります。 前回より人数がだいぶ増えていますが、やはり与党議員がほとんどです。 第2回夫婦別姓緊急院内集会のお知らせ(2月16日) 第2回夫婦別姓緊急院内集会の御報告(2月26日) この集会は、『janjan』の05年2月25日でも紹介されています。 こちらは、家族崩壊、国家解体と騒ぐ、反対派議員のせいで、 全会一致の法務部会で反対するので、法案提出が握りつぶされる、 ということが、はっきり書かれています。 それぞれの社会生活のあり方を求めて―夫婦別姓で院内集会 「郵政民営化法案提出で、小泉首相が前例を作ってくれた。 超党派の議員立法で成立させるという誘惑に駆られることがある」と、 野田聖子議員が、言ったとあります。 誘惑に駆られてくださらないのは、反対派の抵抗で、党議拘束がはずされず、 議員立法も認められないからであろうことは、想像にがたくないです。 また、『janjan』の記事には、参加した議員の写真も載せられています。 上から、公明党の浜四津敏子議員、民主党の枝野幸男議員、 自民党の野田聖子議員が、演説している様子が写っています。 ...民主党の、枝野幸男議員!? 与党対象の集会のはずなのに、どうして民主党の議員のかたが、 いらっしゃるのかと気がついた、あなたは、するどいです。(笑) 枝野さんをはじめ、民主党の議員は、招かれていないのですが、 集会の存在を聞き付けて、無断で割り込んできたのです。 (したがって、演説は全部アドリブだと思われます。) おそらく、うわさが広まって、集会を知った議員が増えたのでしょう。 期せずして、超党的な雰囲気をおびてきた感じです。 これは、民法改正に熱心であるという、 自分たちの存在を、アピールするためだろうと思います。 (小宮山さんにいたっては、いちばん前の席を陣取ったらしいですよ。) あるいは、野党が法案提出しても無駄、などと言って、 与党議員しか期待しない、これら市民団体の人たちに、 水をぶっかけようというのかもしれないです。 小宮山さんだけは、第1回から招かれています。 これは、自民党議員どうしで、この院内集会のお話をしているところへ、 たまたま彼女が居合わせて、集会の存在が知られたからだそうです。 それで、小宮山さんも誘われるようになった、というお話ですよ。 ところで、『janjan』の記事は、選択別姓や民法改正の論点や 運動の経緯について書かれているサイトが、最後に紹介されています。 「実現協議会」のサイトと、「夫婦別姓資料館」、 それとなんと、わたしのサイトが、リンクされているのです。 すこし前まで、選択別姓の中心的だったサイトは、 このころには、どこも軒並み低調になっていたからでしょう、 去年くらいから新しく出てきたサイトが、紹介されたのだと思います。 情報発信の中心が、すっかりシフトしたなと、わたしは思いましたよ。 |
第2回院内集会(2)
民主党が招かれない、という扱われかたに、 ゆゆしさを通り越して、懸念をいだいたのが、水島広子議員でした。 だれも参加しないとなると、民主党が民法改正に、 熱心でないと思われるのではと、気になったもののようです。 加えて、水島さんは、この集会のことをまったく知らず、 どうして自分には知らされないのかと、いぶかってもいたようです。 この手の連絡は、はじめに秘書に来るのですが、 ときどき、自分に知らせずに、握りつぶすことがあるので、 もしやそうなのかと思って、訊いてみたのでした。 ところが、秘書もなにも知らず、そんな連絡は来ていないとのことでした。 また、このころ、水島さんは、野田聖子さんと、 親しくなっていて、よくお話もするようになっていました。 ところが彼女も、集会のことを、水島さんにはお話しなかったようです。 野田さんは、そのころ書いた本、『私は、産みたい』のことも、 話をしていましたし、それなりに大切なことなら、教えていそうです。 ということは、院内集会のことは、知らせるほど、 たいしたことではないと思った、ということでしょうか? ひとりだけ民主党で、最初から参加している、小宮山さんに訊いてみたら、 「これは、与党の議員さんに、お願いしようという集会で、 自分はたまたま、お話を聞いたから誘われている。 でも、与党議員対象なので、ほかの人には教えていない。 参加しなくても、不誠実と思われる雰囲気の 集会ではないから、だいじょうぶ」とのことでした。 さて当日、集会が始まってしばらくすると、 小宮山さんから「いま、枝野さんたちが勝手に来て、 挨拶しているから、水島さんも、来ちゃいなさいよ」と、 水島さんのところに、電話が入ったのでした。 そこで、参加するべく、集会が行なわれている部屋へ行ったのですが、 受け付けの人たちは、複雑な表情を見せたそうです。 「招かれていなのですが、参加してよいでしょうか?」と、 皮肉まじりに水島さんは、お尋ねしたそうですが、 「どうぞ、どうぞ」と応えてはくれたものの、やはり複雑な表情でした。 連絡していないはずなのに、どうして、民主党の議員が こんなに来るのかと、受け付けの人たちは、いぶかったのでしょうか? 事情を知らない関係者に、自民党を信頼させて、 自分たちの活動に、協力させようという画策のはずだったので、 なんとなくやりにくいものを、感じたのでしょうか? 水島さんは、ビラはいただいたのですが、集会の冊子はもらえなかったそうです。 この冊子は、参加議員のリストも、書かれているのですが、 与党議員ばっかり、ずらーっと並んでいるので、 それをわたすのは、さすがに気まずかったのかもしれないです。(笑) |
mネットの院内集会
さらに3月10日、こんどは「mネット」という、 べつの団体が主催する、民法改正の院内集会が開かれました。 こちらに、集会の案内が転載されています。 http://blog.livedoor.jp/savearticle24/archives/15758864.html 『janjan』の3月12日の記事に、この集会のようすが書かれています。 「民法改正を求める緊急院内集会」 これは、参加した議員も、紹介されているのですが、 つぎのように、なんと自民党が、ひとりもいないのです(!)。 ======== 出席議員(本人)は以下の通りです(順不動・敬称略) 【民主党】仙谷由人、小宮山洋子、枝野幸男、尾立源幸、 辻 惠、西村智奈美、林久美子、水島広子、村井宗明 【公明党】池坊保子、高木美智代 【共産党】吉川春子、井上哲士 【社民党】福島みずほ 【無所属】糸数慶子 (代理) 【民主党】神本美恵子、小林千代美、近藤洋介、千葉景子、中村哲治、 福山哲郎、藤田一枝、松岡徹、若井康彦 【公明党】白保台一 【社民党】土井たか子 【無所属】黒岩宇洋 ======== 「mネット」は、「実現協議会」とちがって、超党的ですから、 自民党もふくめて、関心のありそうな議員すべてに、呼びかけているはずです。 したがって、自民党議員は、招かれなかたのではなく、 自発的に欠席したものと思われます。 この集会は、選択別姓だけでなく、婚外子差別撤廃のことも、 お話されていて、そちらの運動に関係しているかたも、参加しています。 それで、婚外子を切り離して、選択別姓だけの実現を、 目指しているというので、自民党は参加を遠慮したのかもしれないです。 わたしの、お知り合いのかたは、もっとうがっていて、 自民党の議員が欠席したのは、超党的な集会なので、 自分たちだけ期待されているのではないからだろう、とのことでした。 もしそうなら、自民党というのは、とてもゲンキンだと思います。 この院内集会で、民主党の仙谷由人議員は、 自民党政権では実現は無理と、そのものずばりを述べていますよ。 ======== 「公明党が政権に入っても、民法改正は実現しなかった。 政権交代が起こらないと、人権の国際水準に追いつけない事もはっきりした」と 政権担当と民法改正への意欲を見せた。 ======== わたしも、まったく同意見であることは、言うにおよばないでしょう。 これくらいはっきりと言っていただきたい、というか、 よく言えたと思いますが、(公明党議員はいましたが)、 自民党議員がいないので、遠慮なく言えたのもあるのかもしれないです。 |
招かれなくても、わざわざ顔を出して、存在をアピールする、 民主党議員のほうが、民法改正に熱心だろうと、わたしは思います。 それでも、野党は法案提出しても、審議されないから不毛だと言って、 自分たちの集会に呼ぼうとしないのでした。 そして、超党派の集会だと欠席する人たちのほうを、 「別姓を望む人たち」は、ありがたがって応援するのです。 こうした人たちも、自民党永久政権に、 いくばくかの寄与をしているような気が、わたしはしています。 わたしが懸念するのは、政権交代して、民法改正が実現した あかつきには、「氏名の会」や「実現協議会」人たちは、 あたかもはじめから、自分たちは民主党に期待していたかのような、 もの言いをするのではないか、ということです。 雰囲気を読んで、「勝ち馬」に乗ろうとする、 当節の風潮ですから、考えられないこともないでしょう。 これらの市民団体の人たちは、「選挙のときは、自民党に投票しないから、 私たちは自民党支持ではない」と言って、ふだんは自民党しか、 期待していないことの「免罪符」にしています。 この「免罪符」を、楯に取ることも考えられるでしょう。 彼女たちは、政権交代に期待することは、「実現をあきらめた」のであり、 「指を加えて見ているだけ」と、つねづね喝破しています。 それならば、政権交代のための活動は、存在しないことになります。 存在しない活動は、できるはずもないですから、 政権交代で、民法改正が実現しても、これらの市民団体の人たちは、 なんの活動もしなかったことになるはずです。 |
|
参考文献、資料 なんだか、ややこしいお話になったけれど、院内集会は全部で3回あります。 (「実現協議会」が2回、「mネット」が1回。)
|
「民法改正運動の展開」にもどる トップにもどる |